はれ
道の駅うわじま きさいや広場(テント)
↓
観自在寺(40番)
↓
道の駅 すくも サニーサイドパーク(テント)

松尾峠を越え
愛媛から高知にはいる

もう歩きたくない
しんどい思いをするのはもういやで
このままじっとして
時間が経つのを待つのもいい

刺激のない
変わり映えのない背景に
飽き始め
ちいさく項垂れ海辺の町へ

重たい荷物は肩に食い込み
早くわたしを降ろせと
泣きじゃくる赤子のよう

廃倉庫前
寂れた舟にもたれかけ
夏色の空に放り投げるため息は
都会の空と何も違わず
貪食色の声とかす

何処にいてもおんなじこと
こころに尋ねても
かえされる言葉は

あの日たちどまった
あの場所で
行先さえ
わからないまま

時間だけが過ぎ去り
波間に漂う
