はれ

ヘンロ小屋16宇和(テント)

明石寺(43番)

仏木寺(42番)

龍光寺(41番)

道の駅うわじま きさいや広場(テント)

峠越え

長い時間をかけ

川を上り地図にある古い道をいくが

途中から道がなくなり

路頭に迷う

戻るべきか進むべきか

迷いながら

枯れた沢を登り峰を目指した

薮を掻き分け2~3時間ほど彷徨い

水筒も空になり不安と焦るじぶんを

落ち着かせながら歩き

偶然にも林道にでた

自然は優美さと混沌を孕む

自然を畏敬し

人の力が自然には到底及ばないという自覚は

ぼくにたりているか

美しいばかりを切り取らず

不気味さにおののき

正しく恐れること

その畏れの念が

人が必要以上に

自然に踏み込まない境界線をつくっていたんだとおもう



ぼくら人は

自然をつくり変え

どこか自然を支配したつもによくなる

そして

生活が自然から遠ざかるにつれ

自然の恐ろしさを知らないまま

自然を侮って成長する

自然に触れる機会がなくなると

科学的な想像力も畏敬の念も

両方失われる

それが一番恐ろしいことだと改めて思う