道の駅天空の郷(テント)
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大寶寺(44番)
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岩屋寺(45番)
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道の駅天空の郷(テント)

今日はいつもいじょうに歩いた

そして道に迷った
三つの峠を越え

藪を切って進んだ
けれどその道は草木が生茂り
もうそれ以上には進めなかった

しかたなく再び三つの峠を越え
来た道を戻る

苛立ち落ち込み感情が触れても
行く道はそれしかない
愚かで良い

途中、川へと入る
藪の中、
無数にできたきりきずが沁みた

身体を洗い
溜まっていた洗濯ものを洗う

夕暮れのきれいな天気だった

「山桜」
小さいちいさい種の頃
風に吹かれて地に落ちて
芽をふき根をはり
大きく育ちました
晴れた日は明るく輝き
雨の日はぬれるにまかせ
風の日は大きく枝をゆらし
月の夜は静かに眠り
苦しい事も哀しい事も
胸一つにおさめ
どこへ行くこともなく
ここを終のすみかとして
ながいとしつきがたちました
世の変化はめざましく
日の光は浴られず
雨は道を流れて川となり
根を張りがたく
弱るばかり
それでも
道ゆく人に
なぐさめはげまされ
ここで花を咲して
生きてゆきたいのです