道の駅天空の郷(テント)

十夜ヶ橋 (テント)

久万高原を去り

峠を二つ越え

川沿いの国道をゆく

由良野、臼杵、内子と

ここにある景色はとても長閑で

なぜだろう

足を軽くする。

時解されるきもちと

もうすこし

おりたいな。と思いながら

歩く

どこにむかって。

砂利

足底でごりごり

音を擦り合わせながらざくざく

ひき締まった轍の隅

大きな石は深く

地表に腰を据え

小柄な石は

雨に流され坂を下り

その身を砕きながら形をかえ

うつくしいかどうかもわからぬまま

おしながされた長い歳月に

この身と心は堕ちた

去し欠けた小さな破片と

いずれ野となり

山となる

そのひをおもい砂利となる