
何もかも
人間の屑ということになっている
仕事は長続きせず
生活はだらしなく
嘘と誤魔化しを重ね
やる気も無く飽き性で
なんの値打ちも無く
取るに足らないこの僕に
その姿かたちを
人間の屑の正体を
教えてくれた人たちの
部屋の片隅に置かれた屑かごのなかで
人間の屑ということになりながら
サンクティモニアス(聖人ぶった偽善者)の
その溢した言葉の亡き骸を抱えては
じっと息をひそめ
背後にある無数の閃きの原子たちを
満天の星屑のように眺めながら
人間の屑ということになっている